bebeの母香港現る その33泊4日という短い旅行なのに母はスーツケースがないから買うという。国内旅行はよく行く母だが、1泊旅行に持っていくボストンバックじゃ 香港は冬だしちょっと不便だろうということで、買う事となった。 なんやかやと選び抜いて、選び抜いて買ったのだが、どうも荷物がスカスカ なのだ。 ま、お土産沢山買ってくればいっぱいになるかもね。などと安易な考えで 居たのだが・・・ アライバルゲートから出てきた母にすぐさま私は手を振った。 「ああ、一人で出て来れた・・・よかった・・(涙」などと、 今朝まで一緒に居たのに何年もご無沙汰していたくらいに感動があった。 bebe 「大丈夫だった?一人でもわかった?」と私は聞く。 母 「うん、ここの人にあっちかって聞いて、教えてくれたよ」 bebe 「え?お母さん言葉わかったの?」 母 「うん、ジェスチャーで聞いたの」 ・・・・・・ああ、ジェスチャーですか・・・ 私も香港に来たての頃は相手の顔や動作の雰囲気で相手が何を言っているのか 判断していた。←(あくまでも自分的な解釈である) ツアー団体と合流して、ツアーバスに乗り込んだ。 こんな真夜中に着いても1日と数えるのだから、香港の滞在は正味2日しか ない。それに、ツアーについて回るので1日と言うのが本当だろうか。 これでは、母を色んな所に連れていけるだろうか? 空港からホテルまでの道のりは意外と短かった。(直行だからね) 案の定昼間の不安が見事に適中した。 ホテルの周りには店を開けている所がもうないのだ! 私は母に香港の夜食と言うものをさっそく味わいさせたかったのだが、 ホテルの近くには全くなかった。 そこで添乗員に近くのお店を開いている所まで乗せて行ってもらえない だろうか?と聞いてみた。 この隣はオフィス街である。オフィス街の夜は賑わっているわけはなく・・ 困った添乗員は「ないですね」って、おい! さっき、「自分は香港人は5食食べるんですよ~。」ってツアー客に説明 していたではないか。 5食目って夜食だろ?連れて行けよ。このすっとこどっこい! 今日の夜食はしぶしぶ諦めて、ホテルで昼間買って冷やしておいたビールと おつまみを頂いて明日に備えて休む事にした。 翌日、早朝からの集合でこれからお粥を食べるという。 パンフレットにも確かにそう、書いてあった。出だしはこうだ。 「本場香港のお粥」 こんな感じであったと思う。 へぇ~。私はいっつも近所のお粥しか食べないからきっとツアー客には 貝柱何ぞ入ったお粥でも出すのかな~~♪楽しみ~~♪ などと、少々浮かれていた。 ちょっとしたこ洒落た茶楼に連れて行かれたのだが、中に入ると 一般の香港人とは別につい立で仕切られたテーブルに通された。 そこには既に他のツアー団体客がいた。 ん?ここはツアー団体客を専門にしてる店なのか? 各自丸テーブルにつき、お茶を飲みながら料理が出されるのを待った。 ・・・・・お粥には貝柱が入っているわけでもなく、ごく普通のそこら辺の お粥だった・・・ 次に出てきたのは炒伊麺(揚げ麺。茹でると幅広の麺になる。炒=チャウだから炒めた麺)だ。 なんの具も入っていない、ただの伊麺。 はぁ?こんなのってありか? 他にはどんなのが出てきただろう。すっかり忘れたが腸粉が出てきたとも 思う。 ターンテーブルの上に大皿でドカンと置かれた物なのだが、 他のツアー客はそれはそれはきゃっきゃっはしゃいでいた。 表現が悪いのだが、これじゃ、なんだか豚に餌をやっている図に 見えないこともない。私はなんだか無性に白けてきた。 あのつい立は香港人にヤップン(=日本)のツアー客がどんなに へぼい物を食べさせられているかわからないように目隠ししているのか? 10人がけのテーブルに急須は2つしかなく、すぐにお茶はなくなった。 悲しい事にツアー客の人達は「お湯をくれ」の合図が知らないらしい。 蓋を急須の上でずらして置くのだが、他のテーブルの人達は 日本に居るように、気が利いた店員がついでくれるのを、ただひたすら 待っていた。 本当はお茶が飲みたいのであろうが、ただただ待っていた。 ツアーと言えば、少しの観光名所に高価な宝石売りに連れて行くのが定番だ。 レパレスベイ(慕情の撮影が行われた場所ですか)に連れて行かれ、さっきの 朝食も忘れて写真なんかも撮ったりした。 観光はこんなもんだっただろうか?特に記憶がない。 次は香港人も足を踏み入れないであろう、宝石加工工場らしき辺鄙な 場所に連れて行かれた。一応、宝石が加工されるまでの説明を受け、 次に待ち受けていたのはやはり販売であった。 こういうものに手をつけないのが賢いのだが、はい、買ってる人いました・・・ で、そんなこんなで今度はお昼です。 「本場、香港の飲茶」の時間となりました。 (続く) |